飲食店経営者の方は普段から自店で頑張っている従業員がより満足してもらえるよう福利厚生を導入したいと思ってるのではないでしょうか?
また、より効果的に求人からの応募を増やすために、充実した福利厚生を導入したいと思われる方も少なくないかと思います。
飲食店の福利厚生と言えば、まかないがメインというイメージがあるかもしれませんが、他にも導入すると効果的なものがいくつかあります。
本記事では、飲食店が導入するのにおすすめの福利厚生を紹介します。
飲食店で人手不足にお困りの方に必見の記事!
目次
そもそも福利厚生とは?
そもそも、福利厚生とは賃金といった基本的労働条件とは別に、企業が従業員やその家族の暮らしの支えの一部として用意するものです。
福利厚生の種類は、大きく「法定福利厚生」と「法定外福利厚生」の二つに分けられます。
法定福利厚生
法定福利厚生とは、企業が費用を負担して従業員に提供しなければならないと法律が定めているものです。例として、社会保険(雇用保険、健康保険、介護保険、労災保険、厚生年金保険)や児童手当拠出金の納付が該当します。
法定外福利厚生
法定外福利厚生とは、会社が独自で定める福利厚生のことです。代表的な法定外福利厚生としては、住宅手当(家賃補助)や通勤手当、家族手当の支給、健康診断補助などが挙げられます。
飲食店などがしばしば実施している「まかない」も法定外福利厚生に該当します。
法定外福利厚生を導入することで、従業員のモチベーションを上げ、企業のブランディングを高めることができます。
福利厚生のメリット
福利厚生を導入することでさまざまなメリットがあります。
ここでは、福利厚生を導入するメリットについて解説します。
- 求人の応募率アップ
- 従業員のモチベーション向上
- 生産性の向上
- ブランディングを高める
- 節税効果
求人の応募率アップ
求職者が仕事選びをするときに、給与や仕事内容だけでなく福利厚生も考慮しています。
特に飲食店では、店のコンセプトなどをアピールすることはできますが、給与や仕事内容で他社と大きな差別化をするのは簡単ではありません。店舗を特徴づけるようなユニークな福利厚生制度や、欲しい人材が魅力を感じそうな制度を導入すれば、採用活動における大きなアドバンテージになります。
このように、福利厚生が充実していれば、求職者からの応募率のアップに繋がります。
飲食店の応募を増やすための方法は「【2023年度版】飲食店が求人で応募を増やすためにするべき7つの方法」で解説しています。併せてご覧ください。
従業員のモチベーション向上
福利厚生を導入することで、従業員の仕事に対する満足度が上がり、モチベーションの向上に繋がります。
また、有給休暇を気軽に取得できるような店舗であれば、働くべきときは集中して働き、休日はリラックスして仕事の疲れを取ることができます。
福利厚生が充実し、休みたいときに休めるお店で働いていれば、従業員も自分が働く企業に対する満足度が高まり、定着率の向上にもなります。
生産性の向上
福利厚生の充実によって、しっかりと休みを取り、規則正しい生活を送れるようサポートできれば、従業員も健康な状態で働けます。
また、仕事をしていると何かしらのストレスを抱えることがあるため、リラクゼーションサービス、メンタルヘルスのカウンセリング、運動施設などの福利厚生を充実させることで従業員の精神的な健康の維持にもなります。
充実した福利厚生は、従業員の健康維持・増進は、生産性向上に寄与します。
お店のイメージアップ
飲食の仕事はブラックなイメージを持たれることが多く、従業員の顔が疲れて働いていたらそのお店のイメージダウンに繋がってしまいます。充実した福利厚生を導入することで、そのお店は従業員を大切にしているところだと認識され、従業員も健康な状態で働けるようになります。
間接的ですが、従業員を大事にする福利厚生の充実は、お店のイメージアップにもつながります。
節税効果
福利厚生にかかった費用は、一定の条件を満たすと「福利厚生費」と認められ、「経費」として計上することができます。経費として計上できれば、法人税の節税効果があります。
福利厚生にかかった費用を福利厚生費と認めてもらうには、
- 賃金ではない
- 全従業員を対象範囲としている
- 金額が社会通念上、妥当である
の3つの条件を満たす必要があります。
飲食店が導入するのにおすすめの福利厚生
飲食店の福利厚生と聞いて最もイメージしやすいのはまかないではないでしょうか?
まかないは「従業員のモチベーションアップ」や「提供している料理について詳しくなり正確な説明ができるようになる」などさまざまなメリットがあります。
ただし、まかないを無料で提供するのは税務上の観点から違法となっており注意が必要です。
詳しくは「アルバイトのまかない無料は違法ってホント?」で解説していますので、併せてご覧ください。
もちろん、飲食店の福利厚生はまかないだけではありません。
ここでは、一部の飲食店が導入している福利厚生について紹介します。
人間ドック奨励
5年や10年など年齢に合わせた節目に定期健康診断に置き換える形で人間ドックを推奨し、従業員が希望して受診した人間ドックの費用補助を行うものです。
飲食店で働いてる方は忙しい方も多く、なかなか人間ドックを受診できる機会も少ないため、従業員の健康を考えるならおすすめの福利厚生です。
推しメン休暇
年に1回、アニメやマンガ、ゲームのキャラクター、タレントや声優など、自分のイチ推しメンバーの記念日(誕生日やライブ開催日など)に休暇を取得できます。
飲食は休みづらいというイメージを持っている求職者もいるため、このような福利厚生を導入することで、応募率アップに繋がります。
給与前払い
給与前払いとは、給料日前でも従業員が希望する日に給与を振り込んでもらえる制度です。 従業員が給与前払いを申請すると、実際に働いた分の給与から一定の割合で振り込まれます。 冠婚葬祭やイベント時など急な出費でお金が必要な場合に、給料日まで待つ必要がなくなります。
財形貯蓄制度
財形貯蓄制度は、企業側で給与から一定額を天引きして財形に貯蓄してくれる制度です。貯金が苦手な人でも、強制的にお金を貯められるので、将来的に自分や家族の生活のためになります。
従業員のために福利厚生の導入がおすすめ
法定外福利厚生は企業ごとによってさまざまなものを導入できます。多くの飲食店は福利厚生にまかないを導入していますが、ここで独自の福利厚生を導入することで他店と差別化することができます。
それにより求人からの応募率アップや従業員の定着率を上げることができるので、新しい福利厚生の検討も考えてみるのはいかがでしょうか。
ひとむすび立ち上げメンバー(2022年12月)。飲食店の大きなお悩みである求人・採用から、スタッフの育成や定着、労務、集客まで幅広く情報を発信しています。 飲食店の経営者・人事担当者様にとって価値ある記事をお届けし、お役に立てるよう精一杯頑張ります!
関連記事
-
【2024年版】飲食店が応募を増やすために利用すべき求人媒体求人・採用・選考
- # 求人広告
-
無料で求人広告を出せる9種類のサイト求人・採用・選考
- # 求人広告
- # 無料求人
-
飲食店アルバイト採用のコツ|求人募集から入社後のフォローまで解説求人・採用・選考
- # 求人広告
- # 選考・面接
-
【2024最新版】飲食店でアルバイトが集まる求人票の書き方求人・採用・選考
- # アルバイト採用
- # 求人広告
-
【飲食店経営者向け】Indeedの電話番号は?Indeedのお困りごとを全て解決します求人・採用・選考
- # indeed
-
飲食店の採用は難しい?応募を増やすための7つの施策求人・採用・選考
- # indeed
- # 採用サイト
- # 求人広告
- # 無料求人
- # 社員採用