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人が集まるあの飲食店のマル秘面接マニュアル|面接前から面接後の対応まで解説

求人・採用・選考
2023.7.3
  1. # 社員採用
  2. # 選考・面接

近年、飲食店における人手不足は珍しくなく、欲しい人材を確保することができないのは、多くの方にとってお悩みの種の1つだと思います。
また、せっかく面接にきた求職者も面接後に辞退したという経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

求職者と面接をし、欲しい人材の採用に繋げるためにはいくつかのポイントがあります。
本記事では、飲食店の採用者向けに面接で失敗しないためのマニュアルを紹介します。

飲食店で人手不足にお困りの方に必見の記事!

面接の重要性

採用活動を行うにあたって成功を決める最大のポイントが面接といっても過言ではありません。
なぜ面接が重要かというと下記の2つの理由が挙げられます。

  • 求職者が自店に合うかの見極め
  • 求職者を惹きつける

面接をする目的で、多くの方がまず思い浮かべるのは、「求職者が自店に合うかの見極め」かと思います。
確かに、面接は求職者が自店で活躍できるかどうか見極められる唯一の場面であり、多くの面接官は求職者がどのような人物かを判断するために面接を行います。

しかし、面接の目的はこれだけでなく、求職者が「このお店で働きたい」と思えるよう惹きつけることも面接の目的の1つです。
求職者にとって、店舗の面接官がはじめて出会う応募先の従業員のことが多く、面接官の言動や態度で、店舗の評判は大きく左右される可能性があります。
そのため、面接官の印象次第で店舗への志望度がアップすることもあれば、優秀な人材の取りこぼしや会社のイメージダウンにも繋がることがあります。

欲しい人材を逃さず、採用に繋げるためにも求職者を惹きつけられる面接のやり方を知る必要があります。

飲食店の採用担当者が面接前にすること

では、求職者の志望度を上げ、採用までつなげる面接とはどのようなものでしょうか。
ここでは、飲食店の採用担当者が面接を成功させるために、面接前にすることを紹介します。

応募がきたら即レスを心がける

応募が来てすぐ求職者に返信を行うことで、求職者との面接までスムーズに繋げることができます。
例え志望度が高い求職者でも、2、3日連絡が返ってこなかったら、既に求人は募集していないのかと思い、違う求人に応募し面接の日程を確定することもあります。
そうなると、求職者に連絡を返しても断られたり、連絡に返信してくれない可能性がありせっかくの面接の機会を逃してしまう可能性があります。

そのようなことを防ぐためにも、応募がきたら遅くても次の日までには返信を行うようにしましょう。また、早めの返信が難しい場合は、自動返信機能を使うのもおすすめです。

応募者の都合の良い日時を提示する

飲食店に応募する求職者は大学の授業などで、日中の時間は限られているため、平日の遅い時間や土日など、求職者にとって都合の良い日時を提示すると円滑に日程調整できます。
また、候補日を複数提示すると、求職者との連絡のやり取りを最小限に抑えて日程を決められます。

店舗によっては忙しい時間であったりすることもあるかと思いますが、なるべく求職者の時間に合うよう、面接の日程を決めましょう。

面接前はリマインドを行う

面接の日程が決まった後も、求職者の面接忘れ防止のためにリマインドメールを送りましょう
面接日の三日前や前日のように複数回に分けてリマインド連絡を送ると、求職者も面接を忘れることがなくなります。

また、リマインドメールの中に「面接でお会いできるのを楽しみにしています」といったポジティブな内容を入れるのもおすすめです。
そうすることで、求職者側も良い印象を抱いてくれるため自店の志望度アップに繋がります。

採用面接で見るべきポイント

では、実際の面接を行う際に求職者のどのような点を見ればいいのでしょうか。
ここでは、採用面接で見るべき3つのポイントを紹介します。

第一印象

接客業中心の飲食業において、第一印象は特に重要な要素となっています。
身だしなみが整っているかや、表情が暗くないかといった一目見た際の印象は採用基準の1つになります。

飲食店にとって従業員の振る舞いがそのお店の評判にも繋がってくるため、第一印象がどのように感じたかは採用するかで見るべきポイントとなります。

人柄が合うか

求職者の人柄が自店に合うかも採用における重要な要素となります。
例えば、賑やかな居酒屋であれば、「明るくはきはき喋れる人」「周りと協力して仕事ができそうか」などのような人がその店に合うかと思います。

話している内容だけでなく、求職者の態度などまで見て、どのような人柄か判断しましょう。

ルールを守れるか

ルールを守れるかも採用するうえで重要な判断要素となります。
特に、面接の時間を守れなかったり、遅刻したのにもかかわらず事前の連絡がないなど、時間にルーズな方は、働いた際にも遅刻する傾向にあるため注意を払う必要があります。

その人がルールを守れるような誠実な人かどうか判断するために、過去の仕事経験などを求職者に聞くようにしましょう。

面接を効果的に行うための進め方

少ない時間で求職者を見極めるかつ、求職者に自店で働きたいと思えるようにするためには面接のフローや質問事項が重要となってきます。
ただ、どのように面接を進めればいいのかわからないないと、お悩みの方も少なくないかと思います。

効果的な面接のステップは主に下記のようになっております。
1.ファン化
2.見極め
3.クロージング

ここでは、面接の具体的な進め方について紹介します。

ファン化

まず最初は、求職者の見極めをするのではなく、求職者が話しやすい雰囲気を作り、ここで働きたいと思ってもらえるようにしましょう。
言い換えると、最初に求職者を惹きつけて自店のファンになってもらうということです。

求職者を惹きつけるために、主に以下を実施するのがおすすめです。

  • 社員・スタッフに面接に来た人に明るく挨拶するように伝える
  • 来社への感謝とアイスブレイク
  • 自店の説明

特にアイスブレイク次第で面接の雰囲気が大きく異なるため、ここで求職者がリラックスできるような雰囲気作りをしましょう。

アイスブレイク

アイスブレイクで話す内容に関しては、服装や持ち物、住まいや天気といった共通の話題をするのが相手も話しやすくおすすめです。
例えば、「そのシャツ、爽やかですね。お似合いです」や「○○にお住まいなんですね。住みやすい場所ですよね?」といったように話題を振ってみましょう。
また、面接までどのように来たかのような直前の活動は話が盛りやすい傾向にあるため、もしアイスブレイクが苦手ならこちらを取り入れてみてください。

自店の説明

アイスブレイクで話しやすい雰囲気が作れたら次に自店の説明に入りましょう。
求職者にとって働くかもしれない場所なので、働く前にできる限り店舗の内容を知りたいと思っているので、ここで求職者から質問があれば都度応えるようにしましょう。

説明の順番として、まず自店がどのような業態かや扱っている商品、拠点数、創立年数といった事業内容を説明しましょう。
その後、今回の求人の仕事内容、お願いしたいことなど、今回の仕事の募集を行った経緯を話し、なぜ新しい人が必要なのか相手に理解してもらいます。
そして、お店の雰囲気やどんな先輩がいるかなどの説明も行い、求職者に自店がどのようなところかイメージしやすいようにしましょう。

また、ここで自分がここで働いていて感じたやりがいや楽しかったエピソードなど個人的な話をすることで、より求職者に自店で働くことの魅力を伝えられます。

このように最初に話しやすい雰囲気を作り、自己紹介や自店紹介をすることで、求職者のここで働きたいと思えるモチベーションを上げ、志望度にアップに繋げられます

見極め

次に、求職者の見極めを行います。
見極めでは、「採用面接で見るべきポイント」も踏まえながら、求職者に質問を行いましょう。
ここでは求職者にどのように質問すればいいかの手順を紹介します。

求職者について知る

まず最初に、求職者に応募の背景や経験を確認し求職者を知るようにしましょう。
例えば、下記のような質問が効果的です。

  • バイトに応募しようとしたきっかけは何ですか?
  • 数ある店舗の中でどうしてうちを選んだんですか?
  • 過去、飲食での経験はありますか?

このような質問を通して、相手の人柄やどのような能力があるかを判断しましょう。

また、質問をしていく中で、相手のことについて気になることがあれば、相手についてさらに知るために質問の深堀をしましょう。

例えば、求職者が仕事の経験や苦労した話をされたときは、以下のような質問を行っていくのがおすすめです。

  • 具体的にはどのような作業をされていましたか
  • そこから得たものはありますか?
  • 独自の工夫はされましたか?
  • なぜ乗り越えることが出来たのですか?

志向や価値観のヒアリング

次に、履歴書や職務経歴書には表記されにくい求職者の志向や価値観のヒアリングを行いましょう。
これは、求職者が自店にマッチするか確認を目的として行います。
具体的には下記のような質問を行います。

  • 人と接することは好きですか?
  • 会社と従業員はどのような関係だと考えますか?
  • よい職場とはどういうものだと思いますか?

このような内容は事前準備などは難しいため、求職者の本音が知れ、そこから相手にどのような価値観があるか知ることができます。

惹きつけ

ここまで質問をしてみて、求職者が自店に合っていると思ったら、求職者を惹きつけるようなコメントをして締めましょう。
具体的には、「そのようなあなたの考え方は当社の理念にあっていますね」といったコメントになります。

クロージング

最後に案件の詳細の説明とクロージングをして、面接を終了します。
店舗側としても求職者側にとっても、ミスマッチによる早期離職はどちらにとっても損なため、事前に伝えられることは伝えるようにしましょう。

特にミスマッチが起こりやすいのは、「仕事内容の理解」「従業員の関係」となります。
そのため、面接の終盤には以下のような内容を伝え、求職者が納得して働けるように取り組みましょう。

  • 現場、個人のミッションと目標
  • 担当業務の内容と責任範囲
  • 評価方法と運用
  • 求められるスキル
  • 給与や労働時間、休みの実態

また、面接の最後に下記のようなコメントをし、自店で活躍するイメージを与え、再度求職者を惹きつけるようにしましょう。
「今、私たちは・・・・です。もし○○な経験のある○○さんに入社いただけたら、
~~を担当し、ゆくゆくは~~活躍できると思います。」

面接後の辞退を防ぐためのポイント

ここまで、効果的な面接の方法について紹介しました。
ただ、自店で働いてもらいたいと思った人材が、面接後の合格通知を出した後に辞退するケースも少なくありません。
これは、実際に働くのが不安になったり、面接をした際に違和感を感じてここで働くのはやめようと思ったからです。

せっかく採用した人材の辞退を避けるためにも、ここで 採用担当者が面接後にするべきことを紹介します。

面接後の連絡はできるだけ迅速に

欲しい人材を逃さないためにも、面接後の連絡は早めに行いましょう
採用を決めるまでに時間がかかるとしても、面接後には当日のお礼と合否結果が後日であることを伝えるようにしましょう。
仮に、採用までの連絡に時間がかかることを伝えなかった場合、求職者側はお店から連絡がないから面接に落ちたと勘違いをし、他の仕事に応募することもあります。
そのため、面接後の辞退を減らすために、まずは求職者を安心させるよう連絡しましょう。

また、本当に欲しい人材なら即日採用をするのもおすすめです。
これは、求職者が同時並行で他の仕事を探していた時に、即日採用することで他のところに人材を取られず採用に繋げられるからです。

求職者の疑問に対応できる体制を整える

求職者は面接の途中だけでなく、面接後に面接では思いつかなかったような疑問が生じることもあります。

そのため、求職者が面接後に不明点が出た場合でも、メールや電話で対応できる体制を整えておき、その旨を求職者に一言伝えておきましょう。
そうすることで、「自分はこの店舗への応募や入社を歓迎されている」と良い印象を与えることができ、応募者のモチベーションを維持することにも繋がります。

まとめ

面接の目的は、求職者の見極めだけでなく求職者を惹きつけ、自店で働きたいと思ってもらうことです。
そのため、面接では求職者に質問するのではなく、積極的に自分たちの魅力も伝えるようにしましょう。
今回の記事では、効果的に面接を行う方法を紹介しました。
こちら。参考にし、人手不足の解消になるよう取り組んでください。

横井拓人

ひとむすび立ち上げメンバー(2022年12月)。飲食店の大きなお悩みである求人・採用から、スタッフの育成や定着、労務、集客まで幅広く情報を発信しています。 飲食店の経営者・人事担当者様にとって価値ある記事をお届けし、お役に立てるよう精一杯頑張ります!

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