ここ数年、飲食店が集客目的で「Instagram」を利用することが非常に増えています。美味しい料理やお店の雰囲気など、さまざま写真をInstagramに投稿したことで、客足の増加に繋がったところも数多くあります。
そんなInstagramですが、集客だけでなく採用を行うにあたっても高い効果を発揮するのはご存じでしょうか?
これまで人手不足を解決するために、求人サイトや店内のポスターで採用活動を行ってきたが、採用まで繋がらなかったという飲食店も少なくないかと思います。
そのような方には是非、Instagramで採用活動を行うのも検討してみてください。
Instagramを採用活動に用いることで、これまでアプローチできなかった方からの応募に繋がることもあります。
ただ、Instagramを採用活動にどのように活用できるかと疑問に思われる方もいらっしゃることかと思います。
本記事では、Instagramを用いて採用活動を行う「インスタ採用」について解説します。
これから、インスタ採用を行ってみたいと思われる方には必見の記事となっています。
飲食店で人手不足にお困りの方に必見の記事!
目次
Intstagramの特徴
Instagramは、若い世代を中心に利用されているSNSです。撮影した写真や動画を加工して投稿することで、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができます。
SNSで有名なものとして、Instagramの他にもTwitterやFacebookなどがあります。
今後Instagramを運営していくためにも、他のSNSと比べInstagramがどのような特徴があるか知る必要があります。
Instagramが他の代表的なSNSとの大きな違いは「年齢層」「投稿形式」「拡散性」の3つです。
それぞれ解説していきます。
若年層の利用率が高い
Instagramの特徴としてまず挙げられるのは、10〜20代の若年層の利用率が高いということです。
令和3年度の総務省のデータでは、Instagramの利用層として、日本人の10代の72%、20代の79%が利用しています。他の媒体と比べても、若年層の利用率が高く、若者のSNSと言えばInstagramという認識が広がっています。
※引用:総務省「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」
写真・動画の投稿がメイン
Instagramが他のSNSと違う点として、投稿に画像もしくは動画が必須ということです。TwitterやFacebookなどでは、文章だけの投稿も可能ですが、Instagramでは投稿する際に画像や動画も必要となるため、視覚的に訴えた投稿をすることができます。
また、アプリ内で画像や動画の編集や修正、加工、さらに、さまざまな撮影シーンや投稿者が表現したいビジュアルに対応できるように用意されたフィルターの種類が豊富なこともインスタグラム独自の大きな特徴といえるでしょう。
拡散性が低い
Instagramの他の特徴として、拡散性が低いことが挙げられます。
Twitterではリツイート機能、Facebookではシェア機能などを使うことで、自分が気に入った投稿を友人やフォロワーにシェアすることができますが、Instagramにはそのような「シェア」機能が搭載されていません。
そのため、Instagramでは、いわゆるバズ(爆発的に拡散され)ることは珍しく、フォロワーを増やすためには日々の投稿が重要になってきます。
Instagramを採用に活用するメリット
ここでは、Instagramを採用活動に用いるメリットを解説します。
自店の魅力を視覚的にアピールできる
Instagramの最大のメリットは、画像や「リール」と呼ばれる短い動画を使って視覚的にアピールできる点です。文字だけでは伝わりづらい、店舗の雰囲気や従業員の仲の良さなどが伝わりやすく、応募者とのミスマッチ防止に繋がります。
また、DMやストーリー、LIVE配信等での質問対応などを活用することで、ミスマッチをより減らすことができます。
採用コストを削減できる
Instagramは広告を利用しない限り無料で運用できるので、コストが一切かかりません。
そのため、飲食店でアルバイトを探すユーザーに対して、無料でアプローチできます。
求人サイトを利用せず、Instagram経由で採用に成功すれば、採用コストの削減に繋げることができます。
アプローチできなかったユーザーに応募してもらえる
飲食店が若年層のアルバイトを募集したい時に、Instagramを活用するのは効果的です。
自分たちが求人を掲載している求人サイトを見ないような求職者や、いいところがあったら働きたいと思ってる大学生などが、Instagramの投稿を見ることでここで働きたいというモチベーションを刺激できる可能性があります。
リーチできる人材の幅広さと人数の多さがInstagramならではのメリットです。
ブランディングに繋がる
Instagramは、企業イメージの向上や採用ブランディングにおいてメリットがあります。
自店ならではのメニューや従業員の写真などを発信していけば、採用競合と差別化でき、「他のお店ではなく、ここで働きたい」と求職者に思ってもらえるようになります。
Instagramを採用に活用するデメリット
次に、Instagramを採用活動に用いるデメリットについても解説します。
効果が出るまでに時間がかかる
インスタ採用は、すぐに効果が出る手法ではありません。知名度の低い店舗がいきなり多くのフォロワーを獲得することはできませんし、「応募が増えた」「採用率が上がった」など、具体的な効果が実感できるまでには時間がかかるのが普通です。
また、Instagramに投稿する写真の加工や投稿文の作成、動画の編集等など一定数の作業を行う必要があります。
そのため、インスタ採用で効果が出るまでは、それなりの労力をかけて継続しなければいけません。
投稿するクリエイティブにセンスがいる
Instagramへの投稿は誰でもできますが、ただ写真を投稿すれば良いというわけではありません。Instagramでは、ユーザーにとって魅力を感じるような投稿でなければ、他のアカウントの投稿に埋もれてしまうことが多いです。
ユーザーの印象に残るような写真にするためには、撮る写真の内容やアングルなど、ある程度のセンスが必要になります。
炎上のリスクがある
Instagramに投稿する内容によっては、マイナスイメージをもたれ、炎上してしまうリスクがあります。
Instagramでの投稿は、更新した瞬間に不特定多数の人が見るため、投稿内容によっては、ネット上の反感を買う可能性があります。
炎上は店舗のイメージを一瞬にして下げるため、十分な注意が必要です。
インスタ採用を成功させるためのポイント
プロフィールをしっかり設定する
どのような店舗、企業が発信しているかが分かるようにプロフィールをしっかりと設定するようにしましょう。
プロフィールで重要なことは、「この店舗は、どのような店舗なのか?」、「このアカウントをフォローする価値とは何か?」ということを明確に伝えてあげることです。
そのために、プロフィールにどのような店で、どのようなコンセプトなのかをしっかりと分かりやすく書くようにしましょう。
また、プロフィール画像も、写真やロゴなどを適当に写すのではなく、しっかりと考えて記載する必要があるのです。
ターゲットを明確にする
採用活動においては、ターゲットを明確にすることは非常に重要です。
ターゲットが曖昧な状態でやみくもに投稿を行っても、求職者の心には刺さりません。
「どういう人材を採用したいのか」が明確になれば、そのターゲットを軸に発信するべき情報やハッシュタグ、投稿する時間帯を考えられるため、訴求効果が高まります。
採用ターゲットを明確化させる際は、
- 年齢・性別
- 学歴・職歴
- スキル
- 価値観
- 志向
- 性格
などを書き出していきましょう。
これらをまとめ、どのようなユーザー層に訴求するかが決まってから投稿をするようにしましょう。
また、すでにターゲットの明確化ができている場合でも、Instagramのメインユーザーが若年層や女性という点を考慮して、新たに作ることをおすすめします。
更新を継続的に行う
Instagramから採用に繋げるためには、継続して更新を行うことが非常に重要です。アカウントを作成して投稿を始めても、実際に成果が出るまでに数ヶ月間といった時間を要することもあります。
Instagramの投稿を行ってすぐにフォロワーを獲得するのは難しく、一定の時間と手間を必要とします。ユーザーに刺さるような投稿を継続していれば、見てくれるユーザーは増えるはずです。細く長くInstagramの運営を継続していきましょう。
投稿の軸をぶらさない
インスタ採用において投稿の軸をぶらさないこともポイントの1つです。多くの求職者の目を惹こうと軸を定めず発信を続けても、かえって誰にも刺さらない内容となり、運用が無意味に終わることもあります。
どのようなターゲットに見てほしいのかをしっかりと定め、ぶれること無く内容を発信し続けることが重要です。
店舗の雰囲気が分かる投稿をする
アルバイトをはじめ求職者が仕事探しをする時に、どのような店舗なのかということを予め知りたいと思っております。
特に、店舗の雰囲気や授業員の人柄などのテキストだけでは分からないリアルな情報は求職者が特に知りたいと思っています。
例えば、
- 従業員紹介
- 店舗の様子
- 仕事風景
- 社内イベントの紹介
といった、求職者が店舗の雰囲気を掴めるような投稿を心がけましょう。
伝えたい情報ばかりを伝えるのではなく、求職者の求める情報を発信することで、興味・関心を高めることができます。
ただし、良く見せようとし過ぎて普段と違う姿を投稿すると、ミスマッチにつながる可能性もあります。長く働いてもらえるよう、背伸びせずありのままの姿を伝えるようにしましょう。
Instagramは様々な企業が採用に活用しているので、企画や写真、ハッシュタグ(#)のヒントを得られます。検索をかけてチェックしてみてください。
インスタ採用を実際に行っている飲食店
ここでは、実際にインスタ採用を行っている飲食店の事例を紹介します。
めがね庵
めがね庵は東京都町田市にある夜はおでんの居酒屋、夏の昼はかき氷を提供している飲食店です。
Instagramには採用情報だけでなくフォトジェニックな写真も掲載しており、フォロワー数を順調に伸ばしております。
店舗の雰囲気が分かる写真を投稿し、そこに採用情報を載せユーザーの目に留まるようにしています。
フォロワー数:7052人(2023年6月現在)
投稿数:570件(2023年6月現在)
株式会社イーストン
株式会社イーストンは札幌・仙台・関東に飲食店を展開する企業です。
Instagramの投稿には採用情報だけでなく、社員紹介や経営方針などの投稿も載せ、より身近に企業の情報が分かる投稿を掲載しています。
フォロワー数:216人(2023年6月現在)
投稿数:95件(2023年6月現在)
株式会社リンガーハット
※引用:株式会社リンガーハット
株式会社リンガーハットは長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」を運営する企業です。
同社では、求人広告だけでは出会うことのできない層にリーチすることを目的に、社員の雰囲気や自社の魅力のなどををinstagramで発信しております。
具体的な投稿内容としては、社員の休日の様子や人柄、社員が店舗で働いている姿の紹介などです。
フォロワー数:1548人(2023年9月現在)
投稿数:136件(2023年9月現在)
まとめ
Instagramを使っての採用活動は求人サイトを利用するのと違い、コストが安く抑えられることが大きなメリットです。
普段の日常の雰囲気をが投稿出来ますし、投稿頻度も自分たちで決めることができます。
また、Instagramの利用者層は若い世代が多いため、アルバイトを募集するのも効果的です。
これまで、Instagramを採用活動に利用していなかった企業は是非挑戦してみてください。
ひとむすび立ち上げメンバー(2022年12月)。飲食店の大きなお悩みである求人・採用から、スタッフの育成や定着、労務、集客まで幅広く情報を発信しています。 飲食店の経営者・人事担当者様にとって価値ある記事をお届けし、お役に立てるよう精一杯頑張ります!
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