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この記事を読んでいる多くの方は飲食店の経営をしているが人手不足で悩んでいるのではないでしょうか。
実際、帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」では、飲食店における正社員の人手不足割合は56.9%、非正規においては77.3%と非常に高い数値を報告しており、飲食業界全体で人手不足の傾向にあります。
このような人手不足を補うために、求人サイトなどと並行してハローワークの利用を検討されている方も多いかと思います。
ただ、ハローワークは求人票の内容次第で応募に繋がるかどうかの結果は大きく異なります。
ハローワークで求める人材から応募を獲得するために、求職者に刺さるような求人票を作成する必要があります。
今回は飲食店の経営者向けにハローワークで採用を獲得するための求人票の書き方を紹介します。
飲食店で人手不足にお困りの方に必見の記事!
目次
求人票とは?
そもそも求人票とは、企業が従業員を採用するために労働条件を記載した書類です。
求人サイトによって求人票に記載する内容は変わってきますが、ハローワークは職業安定法で求人票に必ず載せなければならない項目が複数あります。
必須項目が書かれていないとハローワークの審査が通らないので、ハローワークの求人票は職業安定法に基づいて作成を行いましょう。
ハローワークの求人票の見本については下記のようになっております。
求人票に記載する必要がある項目
求人票で記載すべき項目について厚生労働省が以下のような図を作成しています。(☆は法律改正時に加えられたもの)
求人票を作成するとき、まず上記の項目を整理してから記載する内容を決めるようにしましょう。
求人票に記載がNGな項目
求人票に記載するべき項目について紹介しましたが、法律の関係で記載してはいけない表現もあります。
具体的には下記の4つが記載不可となっております。
- 性差別表現
- 年齢差別表現
- 特定の人を差別・優遇する表現
- 実際と異なる誇張・虚偽の内容
これらは、「労働基準法」「男女雇用機会均等法」「最低賃金法」「雇用対策法」などで定められた内容に準じ禁止にされています。
特に気を付けていただきたいのは、「30歳以上の方限定」や「女性のみ」といった性別や年齢を指定する表現は求人票で利用することができません。
仮に、表現NGのものや虚偽の内容を求人票に載せた場合、罰則が課せられることもあります。
特に虚偽の内容に関しては、「職業安定法65条8項」で6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が課せられると記載してあります。
そのため、上記の4項目の記載を必ず書かないようにしましょう。
求職者が求人票で重要視する4つのポイント
求人票にはさまざまなことが記載できますが、求職者が求人票の中で重要視する項目は何があるのでしょうか。
ここでは、山形労働局の「報道発表資料」を基に求職者が求人票で重要視する下記の4つのポイントを紹介します。
- 仕事の内容
- 就業場所
- 賃金
- 休日等
1. 仕事の内容
求職票で求職者が最も重要視しているといっても過言でないのが「仕事の内容」です。
その中でも、特に下記の3点が求職者から重要視されています。
- 1日の業務量
- 具体的な仕事内容
- 未経験から活躍できるか
1日の業務量や具体的な仕事内容を記載することで求職者が仕事内容をよりイメージしやすくなります。また、求職者は未経験からでも自分が活躍できるか、自分のスキルを活かせる仕事なのかといったことを気にする傾向があるため、未経験者の研修や経験者の待遇なども記載するのがおすすめです。
2. 就業場所
仕事を探すうえで就業場所も重要なポイントです。
就業場所が駅やバス停から近いかなど交通の便を気にする求職者は多いです。
また、車、自転車、バイク通勤が可能なのかも求職者にとっては重要な要素です。
求職者が家からお店までどれくらいの時間で着くかイメージできるような求人票が理想的です。
3. 賃金
同業他社などと比べ、賃金が高いかどうかは求職者にとって仕事選びの基準になります。
仮に、仕事内容が良くても給与が低ければ求職者も応募をためらってしまいます。
また、昇給するかどうかも重要なため具体的な昇給基準なども記載するようにしましょう。
4. 休日等
自分の都合に合わせて休みを取れるかといった休日も求人票の中で重要な項目です。
そのため、シフト制か土日休みなのかのように、どのような働き方なのかをしっかりと記載しましょう。
また、有給消化率や連休があるかなども求職者が気にするポイントなので、アピールできる部分があれば積極的に掲載しましょう。
ハローワークで効果が出る求人票の書き方|飲食店向け
ここでは、飲食店を経営してる方向けにハローワークで効果が出る求人の書き方を紹介します。
職種名は具体的にする
職種名を書くときは専門用語を避け一般的な言葉を使いましょう。
職種名で求職者が求人を読みたいかどうか変わってきます。
経験者を採用したいならまだしも、未経験者となると専門的な用語を知らないことの方が多いので、アルバイトの採用などでは特に一般的に伝わる用語を使いましょう。
また、募集しているポジションのレベルやおおよその仕事内容、必要とされる知識や経験なども簡潔に表現されているとより求職者に伝わりやすいです。
そのため、「調理スタッフ」のような書き方より、「イタリアンレストランの調理スタッフ(経験不問)」の方が具体的で伝わりやすくなるため求職者に求人が見られやすくなります。
仕事内容は細分化して書く
仕事内容は、前述したように求人票で重要なポイントです。
仕事内容の導入部分では、その仕事の内容や募集した仕事の社内での役割について記載しましょう。次に、会社の概要、募集背景、仕事で期待されることなどを書くと求職者が知りたい情報を漏れなく伝えることができます。
仕事内容を細分化して書くことで、求職者も自分に適している仕事かどうか、自分にもできるかどうか判断できるため、入社後のミスマッチも防ぐことができます。
<例>
名古屋に新規オープンのフルーツカフェ。
作り方はマニュアル完備で未経験も安心。
・オーダー受付
・レジ業務
・盛り付け
など
新規店舗のためオープニングスタッフ募集中です。
パフェ、スムージー、フルーツサンドイッチなど、各種フルーツメニューを提供。
マニュアルがあるため、未経験からでも活躍できます。
可愛くて写真映えするメニューが自慢のお店です。
仕事内容を具体的にしターゲットを絞る
上記の「仕事内容は細分化して書く」と内容が似ていますが、仕事内容を具体的に記載しターゲットを絞るようにしましょう。
前述したように、性別や年齢を制限した求人票を作成することは法律により禁止されています。仮に「50歳以下」や「女性」などターゲットを絞りたい場合は、必要な経験や能力、仕事の内容を求人の特記事項に書いて、狙ったターゲットが応募しやすい求人票にしましょう。
例えば、30歳以下に応募してもらいたい場合は、「スタッフの80%が20〜30代。30代の管理職も多数在籍」のような表現を使いましょう。
また、若い大学生の女性をターゲットするなら先ほどの仕事内容のように、「可愛くて写真映えするメニューが自慢のお店です」といったお店の特徴などを記載することも効果的です。
仕事内容を具体的に書けば書くほど、求めている求職者からの応募数が増えるため求人票において効果に最も差が見られる部分となります。
就業場所
飲食店では、アルバイトで働く方も多いため特に就業場所は気にされるポイントです。
店舗の場所は変えることはできませんが、店舗までどのように行くことができるかを記載することは非常に重要です。
そのため、最寄駅から徒歩何分かや近くにバス停があるかなどの項目は求人票に入れるようにしましょう。
また、バイク・自転車通勤可能かなども求職者にとって応募するかどうか変わってくるポイントなので、これらも記載することがおすすめです。
応募要件は簡潔にする
仕事に必要なスキルや資格を説明します。学歴、過去の経験、資格、技術スキルなどを、漏れなく入れることで、求める人材に近い候補者が応募するようになります。
しかし、あまりに多くの要件を書き連ねると、求めるような求職者まで応募を躊躇してしまう可能性があります。応募要件は簡潔に保ちつつ、関連性の高いキーワードや用語を含めることがコツです。
<例>
・経験不問(研修あり)
・調理師免許のある方優遇
・フード1年以上経験者
客観的な事実を書く
「事業内容」「会社の特徴」「求人に関する特記事項」などに自社の強みを表すような客観的な事実を書くのもコツです。
「ワークライフバランスが充実している職場」や「アットホームな職場」という表現では、抽象的であるため求職者が実際に働いた時のイメージをできる表現を使いましょう。
<例1>
NG:ワークライフバランスが充実しています
OK:社員の有給消化率は90%以上
<例2>
NG:アットホームな職場です
OK:月に1度会社負担でランチ会があります
求人票次第で効果は大きく変わる
ハローワークは無料で掲載できることから、多くの企業が求人を出稿しています。
そのため、自社の特徴をただ書き連ねても同業他社と差別化できず、求職者からの応募に繋がる可能性が低いです。
求職者に刺さるような求人票の書き方にはコツがあるため、是非今回の記事を参考にして、ハローワークの求人表作成に取り組んでみてください。
また、ハローワークの求人票の書き方について何か悩みがあればご気兼ねなく弊社までご相談ください。
ひとむすび立ち上げメンバー(2022年12月)。飲食店の大きなお悩みである求人・採用から、スタッフの育成や定着、労務、集客まで幅広く情報を発信しています。 飲食店の経営者・人事担当者様にとって価値ある記事をお届けし、お役に立てるよう精一杯頑張ります!
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