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ジェイアール東海フードサービスは、愛知県名古屋市に本社を置く外食企業です。
東海旅客鉄道(JR東海)の連結子会社で、名古屋駅など、駅ナカを中心に
直営やフランチャイズで飲食店を展開しています。
PRONTO JRゲートタワー店で店長として働く中原翔太さんは、
飲食業界未経験からアルバイトでの勤務を経て、2019年に正社員となりました。
なぜ中原さんは経験のない業界でのチャレンジを決意したのでしょうか。
入社の経緯から感じているやりがいと苦労、今後の目標について伺いました。
▍中原翔太さん PRONTO JRゲートタワー店 店長(下写真、右)
飲食業界への興味から、アルバイトスタッフとしてジェイアール東海フードサービスが運営するラーメン店へ。2019年2月に正社員となり、現在はPRONTOのJRゲートタワー店に店長として勤務する。
目次
人と接する仕事の楽しさに惹かれ、未経験から飲食業界へ

――中原さんがジェイアール東海フードサービスに入社した経緯について教えてください。
中原:前職で物流関係の仕事をしていたとき、私は飲食業界への興味から、行きつけにしていたラーメン店の求人に応募し、アルバイトスタッフとしてダブルワークを始めました。そのお店がジェイアール東海フードサービスがフランチャイズで運営する店舗だったんです。当初は気分転換のつもりでしたが、働き続けていくうちに「自分に合っているのは飲食の仕事かもしれない」と考えるようになりました。ほどなくして物流の仕事を辞め、フルタイムのアルバイトとして働く期間を経て、2019年の2月に正社員となりました。
――飲食の仕事のどのような点がご自身に合っていると感じたのですか?
中原:人とのコミュニケーションが活発なところですね。ラーメン店では、スタッフ全員で協力して活気あるお店の雰囲気をつくったり、忙しい時間を乗り切ったりと、チームで仕事に向き合っていくシチュエーションが多く、また、お客様と顔を合わせて会話をする機会にも恵まれていました。もともと私は自分について、人と接することが苦手なタイプだと思っていました。前職に個人作業の多い物流の仕事を選んだ理由にも、そんな自己評価からの影響がありました。
――個人で仕事を進める傾向の強い物流業界から、人と交わることが求められる飲食業界へとキャリアチェンジし、実務の面で苦労することはありませんでしたか?
中原:アルバイトで入社した当時は、愛想よくお客様に向かえず、店長などから注意されることもありました。けれども、長く続けていくうちに仕事にも慣れ、少しずつ笑顔でお客様に対応できるようになりましたね。
また、社員になったタイミングでは、立場の変化に気持ちがついていかず、戸惑うこともありました。そのようなときに私を支えてくれたのは、当時の店長や同僚である社員、アルバイトスタッフたちの存在でした。営業中は妥協なく仕事に向かう一方で、休憩中や業後はスイッチがオフになり、フレンドリーに接してくれました。そうしたメリハリも、私にとっては飲食店で働くことの楽しさにつながっていましたね。あのときのメンバーでなければ、この仕事を続けられていなかったかもしれません。
現在は70名が在籍する店舗の店長に。
人に支えられて歩んできた独自のキャリア

――現在はカフェ&バーの業態のお店で店長を務められていると伺いました。入社からの約7年のあいだには、さまざまな紆余曲折があったかと思います。中原さんはどのようにしてキャリアを築かれてきたのでしょうか。
中原:1年目、2年目には転勤を経験しました。異動先はそれまでより規模の小さいお店だったため、少ない社員数で運営しなければなりませんでした。その店舗で私は、本来であれば店長や経験豊富な社員が行う仕事を担当させてもらえることになりました。たとえば、収支の計算やシフトの作成などですね。いま振り返ると、このことがキャリア形成にはプラスに働きました。
――入社してから日が浅いタイミングで難しい業務を任せられることを負担には感じませんでしたか?
中原:私は上昇志向の強いタイプなので、むしろやりがいに感じていましたね。最初に勤務したラーメン店の店長からは「いつかは中原も店長を務めることになるから、早めに準備しておいたほうがいい」と言われていました。この言葉も当時の私のマインドには前向きに作用した気がします。
――現在勤務している店舗は、ジェイアール東海フードサービスが運営するなかでも最大規模だそうですね。
中原:はい、アルバイトスタッフまで含めると70名ほどが在籍しており、席数は100を超えています。この店舗への異動も、私から本部にお願いしたことで実現しました。最初は店長を支えるポジションでスタートしましたが、その後、当時の店長が異動し、現在の役職となっています。規模が大きいなりの難しさもありますが、スタッフに支えられ、なんとかやれています。私が一人前に店長として業務にあたれているのは、アルバイト時代を含め、人に恵まれたことが大きかったと感じています。
人とのつながりを感じながら、
最高のお店づくりに向き合っていきたい

――中原さんは現在の店舗でどのような業務を担当していますか?
中原:ホールでの接客、キッチンでの調理などが業務の中心です。ただ現在は店長を務めているので、シフトの作成、売上目標の設定といった事務仕事の割合も多くなっていますね。他のスタッフに営業を任せ、バックルームでパソコンに向かっていることも珍しくありません。もちろん客数が増えたり、欠員が出たりなど、イレギュラーが起こったときはこのかぎりではありません。事務仕事を進めつつ、有事のときには営業をフォローする。これが店長である私の役割です。
――お店をより良くするために心がけていることはありますか?
中原:ジェイアール東海フードサービスが運営している飲食店は多くがフランチャイズで運営されているので、フランチャイザーが設けているルールを守らなくてはならず、本部や各店舗の店長の思いつきで運営方針の変更を行うことができません。だからこそ、私は飲食店の基本に立ち返ってお店づくりを進めています。「笑顔で接客をする」「お店を清潔に保つ」などはその一例です。こうした小さな努力がお客様の満足感につながると信じています。お客様の期待を上回ること。この言葉を胸に、日々の営業に向かっています。
――今後の目標があれば教えてください。
中原:さらなるキャリアアップを目指すなら本部に異動し、管理職になるという道もありますが、私はいちプレイヤーとして、現場である店舗の営業にずっと携わっていたいと思っています。やはりスタッフの力をあわせて最高のお店をつくっていくこと、お客様の笑顔に直接触れられることが、私にとってはこの仕事のやりがいなんです。初心でもあるこの気持ちを忘れず、今後も店舗の営業と向き合っていきたいですね。そうすることがこれまでお世話になった人への恩返しにもなると考えています。お客様を含め、関わる人の期待に応えられる自分でありたいですね。
充実した研修制度と福利厚生が魅力。
求めるのは「お客様のありがとうを生きがいにできる人」

――本部で人事を担当されている大河原さんにお伺いします。
中原さんのように未経験から数年で大型店舗の店長までキャリアアップする例は、他社では珍しいように感じました。ここには御社内の充実した研修制度の影響もあったのではないかと推測します。ジェイアール東海フードサービスでは社員に対し、どのような研修制度を用意していますか?
大河原:2025年度は新入社員研修のほか、入社から5年以内のまだ経験の浅い社員に向けたフォロー研修、新任店長を対象にした新任店長研修などを実施しました。特にここ数年は、受講した社員のフィードバックを生かしながら、研修制度の充実に力を入れているところです。
また、このほかにも、全社員を対象にしたカスタマーハラスメント研修、パート・アルバイトを含む全スタッフに向けたハラスメント防止研修、店長など各店舗の管理者・登用者に向けた評価者研修なども実施しています。中原さんが順調にキャリアアップできたのは本人のモチベーションによるところも大きいですが、これら充実した研修制度のおかげで社員が迷いなく業務にあたれている部分もあると考えています。
――大手であるJRグループならではの取り組みかもしれませんね。
大河原:そうですね。飲食業界では特にコロナ禍以降、人材の確保が大きな課題となっています。だからこそ、各社員が働きやすい環境を作ることを、ジェイアール東海フードサービスでは大切にしています。
福利厚生の充実もそうした取り組みのひとつですね。当社では2025年4月より、年間休日数をこれまでより5日増やし、115日としました。また、給与面では、見込み残業を含まない数字を求人情報に記載しております。もちろんサービス残業はいっさい認めておりません。コンプライアンス遵守に対する姿勢も、大手ならではかもしれませんね。飲食業界のイメージアップのために、全力で取り組んでいるところです。
――最後に、ジェイアール東海フードサービスでは現在、新卒、中途ともに社員の採用に力を入れています。中原さん、大河原さんはどのような方に入社してほしいと考えていますか?
中原:私は飲食の仕事を好きになれる人、チームワークを大切にできる人といっしょに働きたいですね。これは私が未経験で業界に飛び込んだときに感じた飲食の魅力でもあります。おなじような感覚で仕事に向かうことができれば、きっと最高のお店づくりができると思います。
大河原:本部の目線では、お客様からの「ありがとう」を自分の生きがいにできる人、チャレンジ精神がある人でしょうか。ジェイアール東海フードサービスには、本人のやる気に応じてキャリアップを支援する制度がたくさんあります。中原さんのように未経験から数年で大型店舗の店長となることも夢ではありません。その意味において、中原さんの歩んできたキャリアは、当社のモデルケースとも言えます。情熱にあふれた方のご応募をお待ちしています。
サイトURL:https://www.jrt-food-service.co.jp/
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